残置物処分と口コミ評価

先日、弊社で購入させて頂いたマンション。
売主様は既に引っ越し済みで、必要なものだけは荷物を搬出済みで、残りの残置物はそのままで購入して貰いたいとの条件でした。

リフォーム業者に産廃含め残置物の見積もりを取ると14万円!

産廃業の免許の無い会社に依頼し、万一不法投棄されても困りますが、大きな残置物も無く、そんなにするのネットで色々と検索してみました。

Amazonや食べリグもそうですが、口コミのあるポータルサイトは安心。
その中で、価格と口コミ評価のバランスで、瀬谷区にある業者さんに見積もり依頼。
やり取りも、メールのやりとりでなく、LINEの様に、写真と文書が瞬時に送れる仕組みで、送った直ぐに既読、見積もりは室内写真を送ればすぐに返信いただけました。

結果、その見積もり額、3万9000円!
実に、3分の1以下に!!

搬出日に立ち合い、サイトの仕組みを作業をされていた代表の方に伺ってみると、売上の22%がサイト運営会社に支払うそうです。
「結構取られちゃいますね。」と私が言うと、
「営業マン1人雇うと思ったら安いものです。そこそこ取られますが、その代わり依頼が無茶苦茶来ますよ。」と。
軽トラ1台で1人で経営されているそうです。

before
after
1人社長、軽トラ1台で。

第三者の評価は、初めて物を買ったり、依頼するときに安心材料となります。
Amazonで買い物するときも、少々金額が高くても評価の高い商品を選ぶのは私だけではないかと思います。

他社との口コミの比較によって、更に良い評価の会社は評価が上がる毎に依頼数も上がって行きます。
  ●安くても、評価が悪ければ、「安かろう、悪かろう」で依頼は来ない
  ●評価を集めるまで一定期間は大変ですが、積みあがれば雪だるま式に依頼数が増える
  ●評価を上げる為、企業側も企業努力を怠らない
  ●結果、お客様満足度も上がる。

出品者や商品を評価するメルカリ、Amazon、楽天、クオリティーやその価格を比較できるココナラやくらしのマーケット、価格の最安値を検索できる価格.COM、等々、不安や失敗したくない等の消費者心理を、評価や口コミで解決する様々なサイトが増えて来ています。

この仕組みを不動産にも何か応用できないものかと考え続けていますが、この仕組みに乗っかるには、
「サービスや商品に、一定の同一性が有る事が必要」です。
商品なら、「モバイルバッテリー」「傘」「ラーメン」、サービスなら「引越し」「エアコン取付」「不用品処分」等
ただ、不動産取引はパラメーターが多すぎで、
  ●不動産には同一のものが無い
  ●購入頻度やリーピート頻度
  ●人的要素が高く、クオリティーや価格の基準が明確に出来ない
  ●契約行為で有る事、人の介在が必要、等々。。。
古き悪しき慣習の不動産とEコマースの相性は非常に難しいです。

全く同じ仕組に乗せる事は出来なくても、
「顧客が不動産選びをする際に、真面目に企業努力している会社に光が当たる仕組みは作れないか?」
それが難しければ、
「ならば、沢山評価して頂き、それをやりがいとして行ける新しいビジネスにもチャレンジしてみようか?」

そんなこといつも考えながら、更に強く思った今日でした。。。

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