バタバタと待っていたものが動き出し、更新が1週間空いてしまいました。
色々と有りましたが、とりあえず今日。
今朝、朝一は弊社売主物件の引き渡し決済で、中國銀行横浜支店。
四半世紀の不動産で数百~千件近く決済を色んな銀行で行いましたが、中國銀行は初。
昨日、駐車場有るか確認のTELをしましたが、電話対応は当たり前ですが。中国語。
バイリンガルの方で親切に日本語でご案内頂きました。💦
事前に仲介会社から聞いていましたが、日本の銀行と勝手が違うこと色々。
・事前審査は個信のみ。本審査で物件審査(調査費用数万円)→個人本審査→本承認→金消は決済当日
・設定登記は銀行指定、移転と抹消は弊社司法書士前山先生、設定は銀行指定の埼玉から来た司法書士のW司法書士
・中國銀行横浜支店は決済は1日1件のみ
・永住権無しでもOK、就労ビザでも可能
・返比よりも自己資金重視、物件価格の35%有れば取り込み可
・決済日、出勤まで相当待つ。(この日の出金まで2時間!)
・当たり前ですが、銀行内、全員中国語。 等々
この事前審査では、大手仲介や大手売主ならこの内容の事前で、契約、ローン特約つけることは出来ないかも知れません。
ただ、話していて感じた担当者が非常にしっかりしていたので、契約を進めました。
待ち時間、2時間有りましたので世間話も前山先生も片言の中国語で参加し、色々な話が。
今回、仲介頂いた担当者、中国籍のバイリンガルの女性でしたが、前職は免税店に勤めていたそうで、その時にランチで通っていた店の顔なじみの店員さんが、今日の買主様!
「今度不動産屋になるから。」と伝えたところ、「じゃあなたから買いますね」との約束が今日に至ったそうです。
驚いたのは、来日して僅か14年、前職在籍中にで宅建を取り、コロナで免税店が倒産、その後不動産会社入社し、何と不動産売買経験、僅か2年とのこと!
更に驚きは、この担当者、売買仲介年間30件、賃貸仲介40件!!!
「集客はどうされているんですか?」と聞くと、
「ほとんどが、TikTokからの反響です!」
当初から、担当者がしっかりしていたと感じたのも、この数字の場数を聞くと裏付けできました。
TikTokで、日本語の話せない中国籍の在日の方に、就労ビザ、年収、勤続年数に合わせて有利なローンの組み方を中国語で発信しているそうです。
更に、中国籍の方の融資条件や金利にめちゃくちゃ詳しく、中国銀行、交通銀行、意外な銀行としては三菱UFJもよく使っているとの事。
数名程度の中国籍の方専門の仲介会社の方でしたが、ニッチとはまさにこのことで、TikTokで広告費0。
日本語話せる方は、大手問わず自らネットで探し問い合わせも可能ですが、日本語読めず、話せずの方は必然と話せる会社に問い合わせますし、事、不動産となる大きな買い物は、母国語でしっかりと説明受けたいもの。
むしろこの様な、実需で探されている日本語が不慣れな方が多いのではないかと思います。
「事前審査を取れば、お客様はほぼ100%自分から買って頂ける。」とのこと。
この言葉、実務を通じ、経験上、よくわかります。
ニッチの凄さ、TikTokの0円集客、数名の仲介会社、年間30件の売買契約。
衝撃を受けながらも、大きなヒントを得た気がします。