今日の午前中は、弁護士さんお力を借り進めていると組んで進めている案件の東京地裁での第1回弁論日。
訴訟といっても、利害関係で揉めている案件ではないのでご安心ください。
今回の売り主様、知人の連帯保証人となり、当事者が失踪。
数千万の借金を背負ってしまいました。
その間、返済の為に他の保有不動産の売却を何度か担当し、15年近くのお付き合いになります。
昨年末に、債務者の唯一の財産の不動産を差し押さえ、代物弁済で今回の売主様に所有権移転は出来たものの、完済済みの抵当権が残っており、他人名義の債務者、実体のない法人の根抵当権が設定されていました。
抹消させないと売るに売れない状態で現金化できません。。
そんな売却依頼を受け、弁護士を通じ東京地裁に抵当権抹消の提訴。
もう30年以上前の抵当権設定、
弁護士、弊社、売主さんと役割分担、協力し合い約4カ月。
これまでに売主様と打ち合わせは、十数回。
証拠集めに当時の債務者を探し出し、完済したという陳述調書を取ったり、法人の住所や法人代表の自宅にも出向きそのの実態が無いことを出向いて確認したり。。。
それも、酷暑の真夏の作業。
売主様も色々と弁護士や弊社任せで無く、色々と動いてくださいました。
私も、忙しい弁護士に代わり現地写真を撮りに行ったりの補助業務をしながら、その間、買主様を弊社で探し売買契約。
もちろん、現在の抵当権抹消が停止条件でした。
そんな案件の今日は、第1回目の弁論日。
証拠不足であると、弁論が2回、3回と続いていきます。
午後一番に弁護士からのメールが。。。
裁判所に抹消できる証拠は充分と認められ、本日の弁論1回で裁判終了。
1週間後判決では間違いなく抹消許可決定の判決、その2週間後に判決確定、11月上旬には抹消登記可能との報告でした。
直ぐに売主様にお電話。
売主様:「朝から仕事が手に付かなかったよ。いやー、夏山さん、助けてくれてありがとう。ここまで来れたのは夏山さんの
お陰です。」
私 :「ようやく、この言葉お伝えできるようになりました、「おめでとうございます!」」
大手の不動産会社では、このような時間が掛かり売却できるかどうか分からない案件、まず受けないと思います。
大手にできなく、小さな不動産会社だから出来る事、”お客様の役に立ち、必要とされ、感謝される事”、まだまだ沢山ありそうです。
この売主様、会う度に仰って頂く言葉ががあります。
”夏山さん、俺の葬式には必ず来てよ”