先日聞いた、ある社長からのお話。
その社長、全国の農地や処分に困った難あり不動産の処分を引き受け、ボランティアでされており、テレビにも良く出ている社長。売買の仲介手数料は取っておらず、交通費と調査実費の本当のボランティアでされています。
何故そんな事をしているのか、何度か話を聞いたことが有りますが、
「他じゃ絶対に扱ってもらえないので当社でやらなければならない使命感だけです。」
「まずは、地元不動産会社に相談して頂き、それでもだめなら、最後の最後に引き受けてます。」
また、数年前からは、自社購入した再建築不可の不動産を無償で貸し出し、行政や民間企業と協力し、子供たち夕食を提供するボランティア活動もされております。
そんな社長。
数年前に、お客様より「お荷物不動産と空き家をそのままの状態で買い取って欲しい」とお願いされ、取得・売却時の経費、残置物撤去費用、解体費用、測量費用、建物建築費用を考慮するとタダで引き取っても赤字かもしれないレベルでしたが、利益は出なくてお客様の問題が解決するのであればとボランティアとして購入されたそうです。
それから2年、お客様が破産されたらしく、破産管財人弁護士から封書が届き、購入した金額が低すぎるからお金をよこせ、というものでした。
周辺取引事例を考慮し、購入したと管財人弁護士に伝えても、「おたくの取引きは詐欺だ」、「公序良俗違反だ」、「説明義務違反だ」と何度も言われ、あたかも私が犯罪者的な話を何回も言われ、不動産鑑定士の先生に意見書を作成してもらい、管財人弁護士に提示。
…が、弁護士からは「こんなものは何の根拠にもならない」と言われ、「納得しないなら裁判するぞ。そうなったらおたくの会社は今後営業しづらくなるよ」と…。
何人かの知人弁護士に相談され、人の方から、「運が悪かった。当て逃げされたようなもの」と言われ、しっくりしたそうで、先方の言い値の評価額との差額の数百万を支払ってきたそうです。
この社長の人となりを良く知っているだけに、
「・・・・。」